国家試験に合格した皆さん
本当におめでとうございます
いよいよ明日から作業療法士ですね!
どんな作業療法士になりたいですか?
どんな分野に興味がありますか?
皆様々な想いを抱いて、初出勤の日を待っているのでしょうね!
楽しみですね!
同時に、不安や緊張も沸いてきたかもしれませんね!
僕から一つだけアドバイスします
それは、
「仕事が楽しい」 「やりがいを感じる」 などという感情は
沢山の経験の上に初めて抱くことができる感情だということです
皆さん、大好きな趣味や、長年続けている作業はありますか?
それはなぜ大好きでいられるのですか?
それはなぜ長年続けているのですか?
それは、経験の中で、少しずつスキルを身につけることが可能となったり、
適度な難易度の挑戦を常にすることができたり、
自分にしか分からない特別な理由があったり・・・
経験から生じた様々な肯定的な感情や責任があるからです
だからその作業は、あなたにとって”意味ある作業”であるのです
皆さんがこれから担当するクライエントも同じです
みなさんはクライエントの”意味ある作業”に焦点を当てるでしょう・・・
その作業がなぜ”意味ある作業”なのかをクライエントと一緒に共有するでしょう・・・
そこには必ずクライエント本人だけのストーリーが存在することに気付くでしょう・・・
そこには必ず沢山の経験が重なっていることに気付くでしょう・・・
今の皆さんには、作業療法学生としての経験しかありません・・・
作業療法士としての経験はゼロです
これから様々な経験をするでしょう・・・
正直大変なことも沢山あると思います
でも、そこで作業療法を続けていくことや、今の職場に所属することに
安易に疑問を持たないでほしいのです
仕事の楽しさや、やりがいは
素直に目の前の課題に取り組んで
一生懸命考えながら、ある程度の継続の末に初めて訪れるものなのです
大変と感じることがあっても、
それを自分の糧であると解釈できる作業療法士であってほしいと思います
人間は事実よりも、解釈の仕方で次の行動や思考が方向付けられます
何でも否定的に捉え、文句ばかり言う人間は間違いなく損をします
なるべく肯定的に解釈し、少しでも自己実現に繋げようと解釈する人間は
確実に成長していきます
その先に楽しさややりがいが確実についてきます!
みなさんは、作業療法を、”意味ある作業”にする権利を今日手にしました・・・
みなさんにとって作業療法が、”意味ある作業”になることを心から期待します。
本当におめでとうございます
作業療法の世界へようこそ!
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