今日は約二週間ぶりに、入浴が再開になりました。
予定を組みなおして、全てのクライエントが入浴できるよう
交代で入浴を行いました。
久しぶりの入浴・・・
皆気持ちよさそうに温かい風呂を楽しんでいました。
僕のクライエントのMさん
入浴が終わり、脱衣所に戻ると、
彼のバスタオルや着替えからは、燻製のようなイイ香りがしました・・・
彼は戦後帰国すると、長年炭焼きをしながら生計を立てていたのです・・・
もう随分前に、炭焼きは引退し、現在は小規模に農業を営むのみですが、
おそらく、炭の香りは彼の家中に染み付いているのでしょう・・・
家族が用意してくれた着替えやタオルは、
彼の大切な作業の痕跡をしっかりと残していました・・・
炭の香りを吸い込んだ時に
作業療法が恋しくなりました・・・
まだまだ震災の傷跡は大きく
被災地の多くは、これから本格的な復興が始まります・・・
ウチの病院も、節電をしながら、規模を縮小せざるをえない状況ですが、
最悪の事態に備える為の準備も目処が立ち、
設備も殆どが復旧しました。
これからは、控えるところはちゃんと控え、
復興の為に自分が出来ることを探して実行しながらも、
何もかもを差し控えるのではなく、
自分の社会人としてのアイデンティティの中で、貢献できる部分は
しっかりと頑張る、それも大切だと思いました。
臨機応変に対応するための準備は今後も欠かせませんが、
少しずつ、僕たちの大切な作業療法士としての作業を
再開していこうと思います・・・
>僕たちの大切な作業療法士としての作業を
返信削除再開していこうと思います・・・
今も心安らがないでしょうが、
今すでに作業療法士としての作業を
始めていると、日記から感じました。
希望を感じました。感謝。
炭の香りから馳せる思い、samuraiOTさんの姿勢に涙があふれました。私も日々の作業に襟をただして臨みます。
返信削除uezuさん 有難うございます。
返信削除炭の香りを吸い込んで、彼の過去の作業が想起されて・・・
自分がどれだけ作業療法を大切に思っているのかを痛感しました。少しずつ文脈を取り戻していこうと思います。僕も、クライエントも・・・
yasuさん 有難うございます。
返信削除今クライエント達は、安全欲求の段階からやっと抜け出そうとしています。そんな時に自分の大切な作業が隣りにあれば、新しい一歩が鮮明になると思います。まだまだじっくりと作業療法介入を行うには時間がかかりそうですが、時間を取り戻そうと進みます。