20100926

もっと輝く

現実にはつねに二通りがあります。
その一つは「あるがままの現実」であり、
もう一つは「のぞましい現実」です。
人が歌や文学のなかに見出そうとするのは、
つねに「のぞましい現実」への足がかりにほかなりません。
                       ~寺山修司~



自己のあり方は

その置かれている状況によって決まるのではなく

その状況の解釈によっていかようにでも変容する。



その解釈を生み出すのは、過去への訪問であり

価値の確認であり

肯定的解釈への転換であり

未来への予感であり

それらを強化する語りである



作業的視点で考えても同様である

過去の作業の価値を振り返り

作業することにより成されてきた自己を

再確認する・・・

そして作業することで生まれる感情や結果を

再び未来への希望へと転換していく肯定的な

解釈を遂行と語りによって紡いでいく



長い年月をかけて作り上げてきた物語を

一時的に中断せざるをえなくなったクライアントが

再び新しい物語を作業遂行によって構築していく




物語とは身体の回復ではない・・・




物語とは個々にしか持ち得ない人生の輝きだ・・・


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