20110819

意味のある作業が、意味のある作業であり続けるために必要な作業・・・






先日、後輩のEさんの代行で、SさんのADOC評価を行いました。

彼は、なんと吹き矢が趣味とのこと!

退職後に始めた吹き矢が大切な作業なのだそうです。

地域の吹き矢クラブ(そんなクラブがあるんですね)に所属し、

毎週1回、仲間と一緒に楽しんでいるのだそうです。



面接を進めると、色々な作業歴が聴取できました。

その中で、家事の項目が多く挙がりました。



彼は、毎日家中の掃除機がけや、食事の後の食器洗いを担当していたのだそうです。

僕は正直意外でした・・・

70代の男性、僕の経験上、農業などの仕事を熱心に行うCLとは沢山協業してきましたが、

あの年代の男性で、家族と同居しながら、家の中の家事を

これほど沢山している男性にはあまり会ったことがありませんでした。



話を進めると、色々なエピソードが見えてきました。

彼は1人で吹き矢に出掛けることに罪悪感を抱いており、

その免罪符として、出掛ける前に、家事をできるだけ遂行していたのだそうです^_^;



やはり意味のある作業は、CLと一緒に作業遂行文脈を整理する作業を一緒に行いながら

必要な要素や他の作業との関連性、バランスなどを見つめなおしていく工程が大切です。



吹き矢は、何か安全面でのきまりが色々厳しいらしく、

OT室や病棟ではできないのだそうです(あたりまえか)

なので彼は、毎日、吹き矢をもう一度楽しむために必要な機能訓練や

入浴などのADL訓練に加えて、

CL皆が使用したコップの片付けやコップ洗い、OT室の掃除機がけなどを毎日行っています。



また思いっきり吹き矢を楽しむために・・・








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