20110811

歩行自立で自宅退院・・・それって目標じゃなくてただの退院先と到達レベルだろ?という自問から始まった真の他職種連携に向けた取り組みの通過点に寄せて・・・






今日は新しいカンファレンスデザインのテストを行いました。

それぞれの職種の評価結果と、描いている目標をまずは開示します。

そしてその目標を設定した理由(それぞれの職種がなぜその目標を挙げたのかの理由となる関心の内容)を全て開示していきます。

次に、その関心の内容を開示した上で、それぞれの職種の目標を一つの目標へと統合していきます。そのプロセスで共通の価値を見出せる形にまで、主目標を多面的かつ連関性で成立するものに落とし込んでいくというものです。

そこから再びそれぞれ役割分担を行うことで、それぞれの職種から発信される日常の
情報の価値の共通認識も同時に担保するというシステムを構築します。

この方法には2つの課題がありました。

1つは、時間的問題です。最初から持続可能な作業形態を同時に追い求めると、作業機能不全を起こす懸念がありました。そこで、あくまでもテストという位置づけで、一定期間時間制約を条件から除外して実施していく方法をとりました。その施行期間の中で、実施にあたって、妥協できないポイント、手段の工夫で時間短縮が図れるであろうポイント、スタッフのシステムに対する習熟によって時間短縮されるであろうポイントなどを見定めて、作業形態の変更箇所を決めていくことにしました。

2つめは、職員の力関係の問題です。チーム構成スタッフの経験年数はかなりのばらつきがあります。新人のPTと10年目のOTが議論し合うような場合も当然あるわけです。その状況が、目標設定や議論の平等性に影響を与えることは現実的にありうるわけです。そこで、毎回カンファレンスには、ファシリテーターを設定することにしました。あくまでも俯瞰的な立場、中立的な立場を取りながら、全職種のリーダーも同席し、議論のコーディネートを行うわけです。

カンファレンスのデザインの変更と、これら2つの対策によって、過去に例を見ない
有効な時間・空間になりました。


これから試行を繰り返しながら、持続可能な作業形態へのアレンジを行っていきます。







ずっと構想してきました。

試行のチャンス、試行の形態を模索してきました。

全ての職種が、主体的に参加できるまでずっと準備を重ねてきました。

裏には数え切れないほどの管理者同士の議論がありました。

手段を考える前に、目的は何か?という問いかけをずっと続けてきました。

今日は、数え切れないほどの想いが形になった日でした。






カンファレンス開始は15時


終了は16時5分でした


16時10分からは部門内研修


今日は僕が講師


10dimensionsの活用がテーマでした


僕は興奮冷めやらないまま


もっと余韻に浸っていたいと思いながらも


涙腺が緩んだ状況で


ホワイトボードの前に立ちました


僕の目の前には


カンファレンスのケース担当だったTさんが


やはり涙腺が緩んだ表情で


涙を浮かべて座っていました



ADOC






1 件のコメント:

  1. ちびっこOTさん ありがとうございます

    これから内容をより洗練させていきます
    形になりましたらまたご報告しますね!

    いつも元気を頂いてます!
    ちびっこOTさんのようなCLへの介入がしたいです。

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