20101210

雪花に寄せて・・・



僕が子供のころに比べたら、随分降雪量も少なくなりました。昔はかまくらを作りたければ、ただ雪の壁を横に掘ればすぐに完成!今は沢山雪を積み上げなければかまくらは作れません。

しかし、僕のおばあちゃんが住む西会津は今でもかなりの積雪が見られます。今年ももうすぐ雪花が見られそうです。

朝起きると、家中の暖房を入れます。除雪車が道路の雪をキレイに片付けてくれますが、その雪は道路の両端に追いやられます。車で出勤するためには、その雪を片付けなければいけません。

その前に、玄関から道路までの導線上に積もった雪を掃除して、道を付けなければ歩けません。車のガラスは凍り付いていますから、出発の20分前にはエンジンを始動しなければいけません。

いつ大雪による渋滞が発生するかわかりませんから、ガソリンは、半分減ったら満タンにしておかなければ危険です。起床から出勤までの作業形態が、季節によって全く別物に変化します。



作業療法士は、クライエントにとって大切な、意味ある作業を再び遂行できるように支援することを本分とします。しかし作業は、季節や場所・遂行する理由など、様々な要素が変化することでその形や求められるものが変わります。だからこそ作業は立体的な物語と共に共有することが必要です。



もうすぐ雪です。クライエントに厳しい身体制御を要求する冬がやってきます。しかし、この冬の厳しさの中、クライエント達は長い年月を生きてきました。この厳しさの中でも、自分の大切な作業を楽しめる心を持っています。物語を持っています。


そのことにまたクライエント自身が気付けること・・・実現すること・・・


僕達の見つめるものは何も変わりません・・・

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