20101017

無数の色彩に重ねた人生の輝きを再び・・・



僕は絵を描くことが好きです。そんなに頻繁には描きませんが、記念日などに合わせて家族の姿を鉛筆で描く事が多いです。これは娘の1歳の誕生日に妻にプレゼントしたデッサンです。絵を描くことは子供の頃から大好きでした。描き方は、父と、そして数年前担当した両側股関節FHRを行ったクライエントに教わりました。

今日は実家に帰ってきました。今日はたまたま父が教員時代の仲間を招いて特性のピザを振舞っており、僕達もそこへ便乗しました。

しばらくして、家の裏道を娘と散歩していると、野葡萄が実をつけていました。野葡萄は僕達をしばらく動けなくさせるほどの幻想的な空気を放っていました。

僕はこの野葡萄を描きたいと思いました。もしも描くならば、一粒々がそれぞれ鮮やかで、他のどれにも似ていない無数の色彩をどう再現するかが何よりも大切だと思いました。構図や葉の形も勿論大切ですが、僕達はこの無数の色彩の美しさに足を止めました。構図や形がどんなに忠実に再現できたとしても、この色彩を再現できなければ、描いた絵からは今日のこの気持ちを想起できないだろうと思いました。形や大きさは少しぐらい違っても、この色彩を表現することができれば、今日僕達の足を止めたという物語を持った野葡萄になるかもしれない・・・そう思いました。

僕はクライエントと一緒にどんな色彩を再現できているのだろうと思いました。彼らが元々持っていた色彩の鮮やかさをもっともっと知りたいと思いました。どんな色彩も再現できる作業療法士になりたいと心から思いました。使える絵の具が足りなければ、元の色に負けない輝きを放つ別の色で埋められる作業療法士になりたいと思いました。自分の色の美しさを忘れてしまったクライエントには、再び美しさに気付いてもらえる作業療法士になりたいと思いました。自分の色は自分の力でもっと鮮やかに塗り替えられることを伝えられる作業療法士になりたいと思いました。





                                             

2 件のコメント:

  1. \(゜ロ\)(/ロ゜)/


    こんばんわ。すごい似てますね!
    ビックリしました。

    どんなに自分にとって大事なことでも、
    ヒントをもらわないと気づけないことって沢山ある様な気がします。
    自分で大事だと思っていても、
    それ以上に本当は大事に思っていたかもしれないことも。


    人は難しいですね。

    がんばります!

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  2. kibiさんいつもありがとう。
    大切なことに気付いてもらって
    そして再びできるようになってもらう・・・
    言葉では簡単だけれど 
    実行するのは難しいですよね!
    いつも皆で力を合わせましょう
    いつも皆でOTを大切にしていきましょうね!

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