20101024

いずれ訪れる報酬の条件・・・





随分秋が深まってきました。福島の空は夏とは比較にならないほど高く、そして青が薄くなってきました。もうすぐまた、あの厳しい冬が来るのかと思うと少し憂鬱ですが、一面が雪に覆われて、周りのあらゆる音を雪が吸収することで訪れる、耳鳴りのするほどの静寂は嫌いではありません。去年は娘を初めてスキー場に連れていきました。今年は去年よりも溌剌と雪と遊ぶ娘が見られそうです。

あの静寂が少し待ち遠しくなりました。でも真冬の厳寒の時期は反対に、夏の開放性に憧れを抱きます。どちらが良いかなんて議論は無意味です。今を楽しみ、そしていずれ必ず訪れる次の報酬に期待を寄せるのです。普段は意識にものぼらせない”いずれ確実に訪れる次の報酬”が人間には不可欠です。どんな人でも未来の確定的報酬や自己実現予想を意識の下層に存在させています。

クライエントの次の報酬は何だろう。明日の自分に期待することは何だろう。憧れは何だろう。待ち遠しい報酬とは何だろう・・・それを支援するのが僕達です。


第1段階: 生理的欲求(physiological needs)
食欲、排泄欲、睡眠の欲求など「生きること(生命の活動)」と直結した欲求



第2段階: 安全・安定の欲求(safety-security needs)

危険や脅威、不安から逃れようとする欲求



第3段階: 所属・愛情欲求/社会的欲求(belongingness-love needs)

集団への帰属や愛情を求める欲求で「愛情と所属の欲求」あるいは「帰属の欲求」ともいわれる



第4段階: 自我・尊厳の欲求(esteem needs)

他人から尊敬されたいとか、人の注目を得たいという欲求で尊厳の欲求ともいわれる。名声や地位を求める出世欲もこの欲求の一つ



第5段階: 自己実現の欲求(self-actualization needs)

各人が自分の世界観や人生観に基づいて自分の信じる目標に向かって自分を高めていこうとする欲求のことで、潜在的な自分の可能性の探求や自己啓発、創造性へのチャレンジなどを含む。


ADOCは全ての階層段階の想いを聴取・共有できます。各階層段階の想いを共有しチームの力でサポートしながら階層を底上げし、自己実現に向かう!これだ!!!  セルフケア項目にばかり選択が偏ると、上手くクライエントを作業的視点に導けていないと焦っていましたが、欲求段階説と絡めて考えれば説明がつきます。しかも最初から自己実現に向けたビジョンまで共有することができるんです!!入院リハにおけるADOCの使い方が少しずつ自分の中で構造化できてきた気がしました!

肌寒さに身を縮める僕を尻目に、娘は元気いっぱいに2時間走りまわっていました。滑り台を下から登れるようになったと、得意げに僕に何度も見せてくれました。砂場で5月生まれの僕に、砂のケーキを作ってくれて、ハッピーバースデーを歌ってくれました。雪がふったら雪に倒れてレイちゃんの形を作るんだと意気込んでいました。ずっと挑戦的作業や、人を想う作業をしていました・・・次の季節に自分が遂行する作業を楽しみにしていました。






                   ADOC:作業選択意思決定支援ソフト                     








4 件のコメント:

  1. 明日、学生さんと一緒に、KさんにADOCを使ってみようかな・・と、今ひらめきました・・・


    ・・・・いま?\(゜ロ\)(/ロ゜)/

    って感じですが・・★

    いよいよ明日からですね・・緊張しますー

    そして今週もまたなんだか濃い一週間になりそうですね・・

    色々とまた宜しくお願いします。<(_ _)>

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  2. kibiさんこんばんは!
    是非使ってください。
    Kさんは面白いと思うな~(^・^)

    何か毎週ホントに忙しいね~
    僕は忙しくないとつまんないのかも・・・

    いつもつき合わせてゴメンネ!

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  3. 実習指導にADOCですか!
    一応教員しているので,臨床実習で使えるかどうか,学生のコメント,
    なんかメールいただけると嬉しいです.

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  4. tomoriさんこんばんは!
    いつも有難うございます。

    現段階で実習に使用するには問題あるでしょうか?

    もし問題なければ、是非使用してもらい、
    ご報告しますね!

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