しているADLとは何だろう?
一般的にはADLの生活場面での実行状況を指すが・・・
できるADLを、しているADLに昇華できれば
介入が成功したような流れがある・・・
僕がADL自立、いや普遍化しているのは
色々な作業遂行をしているからだ。
ADL以外にやることがない生活が訪れれば
いずれADLにも支障をきたすだろう・・・
マズローの欲求段階で考えても、
生理的欲求段階が満たされることで
上位階層へと向かうことができる。
ということは、上位階層にたどり着けたからこそ
下位の欲求段階充足の要素が満たされていると
考えることもできる。
なんとか自分で遂行できるようになったADLを
しているADLと錯覚することは危険だ。
ADLが遂行可能であり、自分の作業遂行文脈を
肯定的循環できるようになってこそ、初めて
しているADLと言える状態になるのではないか?
単純な動作反復で獲得された現象的視点のみで評価された
FIMの統計。
退院後の追跡調査で維持されていないクライアントの
維持されなかった原因をどう考察する?
昨今の診療点数や加算の動向からも、明らかに
訓練量に原因を見出している傾向がある・・・・
ADLは目的にしてはいけない・・・
誰が明日上手く排泄するために生きている?
誰が明日食事をこぼさないことを夢見て眠りにつく?
誰が明日いつもより円滑に着替えられることに情熱を燃やす?
ひたむきに汗を流し
子供達を立派に育て上げ
今の豊かな日本を作りあげた
クライアント達の人生を
そんな浅はかな尺度で語るな・・・
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