20100926

あとは光だけでいい

毎週行うカラオケの時間・・・
















なかなか積極的に歌おうとするクライアントは



決して多くはないのだが・・・














誰かが歌うときに一緒に口ずさむクライアントは



けっこういたりする・・・


















今日一番元気よく歌っていたのは




重度の運動性失語のSさん

















みんなが小声で口ずさむなか



正確に歌詞を口ずさむことができないSさんが



あ~ お~ などの声を出し



そして完璧なリズム・音程で



その文脈のリーダーシップをとった・・・















そこに恥ずかしさや失語のもどかしさは全く感じられず










彼女の声は楽器だった・・・



















最近失禁が皆無になり、生理的欲求が満たされてきたSさん










表情もイキイキとしており











他のADLも学習効果が以前よりも










明らかにみられてきている・・・











今日のカンファレンスで





当初予測したゴールを上方修正し





入院期間を延長した・・・




















効力感は人間の意志を発動させる・・・











脳卒中発症という人生のどん底を味わったクライアントたち・・・














あとは光だけでいい・・・















社会復帰


自分の遂行文脈への復帰を目指すために


日々行われる努力や研鑽の中に


落胆や失望はいらない・・・

















高い壁を一つずつ乗り越える道程を




いばらの道と認識するか




光の誘いと認識するかは









作業療法士のナラティブメーキングかかっている・・・










そう思いながら





全ての関わり





全ての言葉





全ての表情





全てのコーディネートにプロフェッショナリズムを!
















作業療法士は様々な道具を使う・・・








作業療法室はあらゆる道具・物品にあふれている・・・














しかし最も効果的な道具は


自分である・・・


自分であるべきであるという認識を


常に忘れたくない・・・



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