現実にはつねに二通りがあります。
その一つは「あるがままの現実」であり、
もう一つは「のぞましい現実」です。
人が歌や文学のなかに見出そうとするのは、
つねに「のぞましい現実」への足がかりにほかなりません。
~寺山修司~
自己のあり方は
その置かれている状況によって決まるのではなく
その状況の解釈によっていかようにでも変容する。
その解釈を生み出すのは、過去への訪問であり
価値の確認であり
肯定的解釈への転換であり
未来への予感であり
それらを強化する語りである
作業的視点で考えても同様である
過去の作業の価値を振り返り
作業することにより成されてきた自己を
再確認する・・・
そして作業することで生まれる感情や結果を
再び未来への希望へと転換していく肯定的な
解釈を遂行と語りによって紡いでいく
長い年月をかけて作り上げてきた物語を
一時的に中断せざるをえなくなったクライアントが
再び新しい物語を作業遂行によって構築していく
物語とは身体の回復ではない・・・
物語とは個々にしか持ち得ない人生の輝きだ・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿