今日OT室で座禅の組み方をクライアントに教わっていた時のこと
近くで雑談していた他のクライアントがこんなことを言った
中気に帰るんだよね (*中気:脳卒中のこと)
中気に帰る?
初めて聞く下りでした
自分の体を自由にコントロールできない乳児期に始まり
やがて心身ともに成熟していく
そしてまた中気に帰っていく
こんな意味での発言なのでしょうか?
私には真意はわかりませんが
なぜかすごくこの言葉が心に残りました・・・・
俗に言う障害受容につながるような・・・・・
でももっと清清しく美しく響く言葉でした・・・・
中国には閑古錐(かんこすい)という言葉があります
閑古錐とは、古くなり先の丸くなったキリのことを指すそうです
穴を開けるという錐本来の目的は円滑に遂行できなくなったけれど
むやみに人を傷つけず、厳かに柔らかく輝く錐・・・・
高齢者への敬いの念をあらわした言葉だそうです・・・・
確かに体は少しずつ衰え
若者の尺度で言う"自由"は奪われていくのかもしれない・・・
でもクライアントのみなさん
どんなに体が衰えても
どんどん豊かになっていく人生経験や研ぎ澄まされていく感性
そんな輝きを私たちはいつも見つめていたいと想っています
0 件のコメント:
コメントを投稿