20100926

舞台袖で背中を押す喜劇役者

人生はそのまま大河演劇であり、私たち自身は台詞(せりふ)を言い、
演技論(という名の幸福論)を身につけ、そのとめどない劇の流れの中で、
じぶんの配役が何であるかを知るために、「自分はどこから来たのか? 
そしてどこへ行こうとしているのか?」と自問しつづけている。 ~寺山修司~



私の好きな寺山修司の評論の一説



私の好きな芸術家は共通して人間の内的洞察力が圧倒的



かつそれを短い言葉に凝縮させる術にも長けている






今まで描いていた舞台台本の文脈にそぐわない衣装を

急に着せられた主人公は混乱の渦の中に



舞台を放棄したくなる役者も当然いる・・・・・・



元の着ていた衣装をいつまでも探し続け

劇を中断したままの役者も・・・・



それまでのストーリーを否定せず・・・

新しい衣装で演じることのできる文脈に乗り移り・・・・・



過去と未来を統合しながら一話の物語を演じ続けられる役者が

どれくらいいるだろうか?



新しい衣装で新たに演技指導を受け



演技がどんなに上達したとしても・・・・・・



上達したように見えても・・・・・





舞台袖で膝を抱えたままの役者が沢山いる

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