「作業療法を観る:(株)シービーアール」が2017年3月に発売となります.
この教材は,DVD(約120分)付きの書籍です.
まず書籍の前半では,作業が持つ力や作業療法士の技について学びます.
その後,DVDを通して実際の作業療法実践について学びます.
DVDには7つの事例が収録されており,7人の作業療法士が,
様々な場面でクライエントに寄り添いながら支援を行う様子を観ることができます.
また,DVDの中では,途中に担当療法士のインタビューも収録されていますので,
単に評価・支援の様子を観るだけでなく,作業療法プロセスの中で,
療法士が何を考えたのか?評価結果をどう解釈したのか?等,
頭の中を覗くことができる構成になっています.
過去の映像媒体の教材を散見すると,
評価手技や治療技術を学ぶものはたくさん発表されていますが,
実際の臨床では,他の問題も沢山あります.
急性期でのOTの役割ってなんだろう?
悲観的なクライエントとどう接したら良いんだろう?
拒否が強いクライエントとどうすれば関係性を構築できるんだろう?
外来の短い時間でクライエントの作業にどう関われば良いんだろう?…etc
さまざまな障壁が療法士を悩ませます.
「作業療法を観る」では,このような悩みを解決するヒントが沢山収録されています.
そしてDVDを観た後は,書籍の後半のワークシートへと進みます.
ワークシートでは,各事例について,担当の作業療法士が大切にしていた視点,
協働の要点等についての問が掲載されています.
(もちろん問に対する療法士の解釈例も別項に掲載しています)
つまりこの教材は,書籍の前半で作業療法に必要な基礎知識を”確認”し,
DVDを通してリアルな臨床場面を”擬似体験”したあとで,
ワークシートを通して”考える”構成になっています.
この教材は,単にDVDをみて,作業療法士の”手段”を真似るのではなく,
その手段を選択した理由を考えることに価値をおいています.
上記のプロセスを経ることで,形骸化した手段の模倣にならないよう配慮しています.
「作業療法を観る」は,
養成校の学生さん向けの教科書・参考書として,
病院・施設の新人や若手セラピストの教育材料として,
様々な用途で活用することを想定して制作しています.
ワークシートは,複数でディスカッションしながら使用すると
より有意義な使用となると思います.
現在、所属する病院には必要な情報です。
返信削除もちろん購入予定です。
先生.コメントありがとうございます.ぜひ職場内の研修会等でもご活用いただければ幸いです.
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