いつも感じているジレンマに
いつも仲間と語るジレンマに
苦しみながらも同時に救われてもいた
大切なことをまわりに伝えた
大切なことをまわりに伝えようとした
伝わらないといつも嘆いていた
その瞬間伝えられない自分よりも
伝わらない相手の価値観の偏りに焦点が当たった
ある日別の世界を思い描いてみた
全てが伝わる理想の世界を思い描いてみた
全てが伝わる世界では
自分の無力さが露呈することに気付いた
自分の振りかざす専門性という剣は
要請を免除される中で自由を与えられた無責任な刃だった
全てが伝わらない世界を嘆きながら
全てが伝わらない世界のおかげで
無力さに目を塞いでいた自分に気付いた
伝わらない世界に守られていた自分に気付いた
いつか全てが伝わる日を夢見ながら
全てが伝わる日の訪れを恐れる自分に気づいた
変えなければいけないのは自分だった
変わらなければならないのは自分だった
心はそれを内的言語にすることさえ避けていたけれど
気付いていたからこそ言語化できなかった
自分を守り他人を変えようとするよりも
自分を変えることで世界が変わる
そう気付くまでには
決意と挑戦と経験とわずかな手応えの繰り返しが必要だった
自分を変えるとは
全ての恣意性や自己防衛を脱ぎ捨てて
クライエントに向き合うことから始まったし
自信は自分の誠実さとクライエントの変化が与えてくれた
経験しなければ実感できないことがたくさんある
いつも目の前に立ちはだかる壁の高さに絶望する
僕達の言葉は届かないかもしれない
でも絶望の中でもがきながらも
作業療法が好きで好きでたまらない
そう思えるまで歩を止めなかった人間がいること
それだけは伝わってほしいといつも思う
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