5月14日、僕達の勤務する病院に、ADOC:projectのリーダー、友利幸之介先生が来てくれました。
原発問題で避難勧告や計画避難勧告が出ている現在、僕の尊敬する先生をお呼びすることには少し抵抗があったのは事実です。しかし、友利先生は、「みんなが元気になるような話をぜひ福島でしたい」と、病院に来てくれました。
今回は、「作業療法のプロセス」というタイトルで、OTIPMの話を中心に、約3時間!講義をしてくれました。講義中は、動画を見ながら観察やメモ、観察項目の分類・表記の練習なども行われ、あっという間の3時間でした。しかし友利先生の話は面白い!そして分かりやすい!神奈川県立保健福祉大学の学生さん!ホント羨ましいです。
OTのアイデンティティをこれからもっと確立していかなければならない現状の中、僕たちが何を評価して、何を考えて介入して、それをどう表現するかは、非常に大切な要素です。今回の講義で、これから僕たちが何をしていかなければならないかが、とても鮮明に見えた気がしました。
今朝は友利先生と二人で、津波被害のあったいわき市に行きました。僕自身もどうしてもこの目で見ておきたかったし、友利先生にも是非みてほしかったからです。
宮城や岩手の被害が大きかった地域と比較すれば、まだ被害は少なかった地域なのかもしれませんが、目の前の光景は壮絶でした。すこし片付けられていたとはいえ、いたるところに瓦礫が散在し、周辺の建物は、多くが壊滅状態。いえの壁やブロック塀は全てなぎ倒され、フェンスはあめ細工のように曲がっています。
車を停めて、30分程度歩いて周辺をまわりました。遠くに見える穏やかな海を眺めて、あの穏やかな海が荒れて、ここまで波が来たのか、と想像しただけで、涙が溢れそうになりました。二人で何度も言葉を失いました。不謹慎なのかもしれませんが、実際この目で見て、本当に良かったと思いました。テレビやインターネットでは決して伝わらないリアルがそこにはありました。絶対に忘れることのない、忘れてはいけない景色を目に焼き付けてきました。
近くの自然公園では、子供達が元気に遊びまわっていました。災害の恐ろしさを生で感じたと同時に、人間の力強さを感じた一日でもありました。
本当に濃密な週末でした。友利先生、本当にありがとうございました。何者にも変えがたい、生きる元気を沢山頂きました。またみんなで飲みましょう!次は埼玉で!
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