本文と写真のフローレンス・クラークは直接関係ありませんが,
作業的ストーリーテリングについて空想していた時に,この記事を書いたので
リスペクトの意味を込めて載せさせていただきました.
作業に焦点を当てた実践が叫ばれている
面接や目標設定の重要性を感じ
クライエントの大切な作業を知ることに力を注ぐ
面接をして観察をする
検査・測定をする
問題の特定と課題の解決方法を導く
クライエントと協働する
作業を聞けば目標が決まる?
観察をすれば課題を特定できる?
検査測定をすれば答えがでる?
作業療法ができる?
作業療法において最も大切なことは
クライエントの総体を捉え寄り添う姿勢
どのような人生史を歩んできたのか
どのような環境の中で生きているのか
どのような文化の中で生きているのか
どのような社会に所属しているのか
どのような人と交流して
そこにどのような関係があって
どのような役割を持っているのか
どのような能力を持っていて
どのような課題があるのか
どのような作業を好むのか
その価値観を支える理由はなにか
どのような制約や資源があるのか
今の自分をどう感じているのか
クライエントのありとらゆる側面に触れ
クライエントと協働しようとする姿勢を持っていなければ
面接も観察も検査測定も
きっと効果的に作用しない
作業的存在としてクライエント全体を捉えようとし
自分という全体でクライエントを支えようと表明すること
それが機能や動作に限定せず
人の個人的な営みである作業を支援しようとする
専門職の取るべき態度であり
効果的な支援を行うための条件だと思う
作業療法の専門性を表明するためにも
そしてクライエントが作業療法を理解し
主体的に作業療法に参加するためにも
説明や面接や観察評価を実施することは非常に意味がある
しかし作業的存在として
クライエントの総体を捉えようとする姿勢を持ち得ていなければ
全ての評価・介入は薄っぺらい手段の行使となるだろう
人はダイナミックな存在であり
相互交流的に事実は更新されていく
評価を通して目標や手段を固定するべきことと
相互交流的な変化の中で次の手段を考え続けること
この一見矛盾する両者の緊張を解くことができれば
作業療法は劇的に効果的な手段となる
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