かつて作業療法士は「プレイレディ」と呼ばれた時代があった.
作業療法士は,自分たちの専門性の中核を成す作業について,
それを専門職として扱う重要性を証明することができないがゆえに,
「プレイレディ」と揶揄された.
その結果,作業療法士達が次にとった行動は,
作業の一部を放棄することだった.
特に遊びや極めて個別的な意味を持つ作業を放棄する代わりに,
全ての人間に共通するADLや機能の中にアイデンティティを見出そうとした.
それは結局,
作業療法士の専門性をより曖昧で不明確にすることになり,
それまで以上に作業療法士を苦しめた.
Mary Reillyはかつてインタビューの中で作業療法士の信念の欠如を指摘している…
「どんな財政変化があろうと,他のグループの策略にあおうと,社会的に無視されようと,作業療法はなくなりはしない.われわれ自身が自分たちがしている仕事の重要さに気づかないことが問題だ.自分たちが患者に行なっていることを理解していないことがわれわれの職種が消えていく原因になるだろう」
みんなで考えたい.
みんなで作業療法を大切にしたい.
みんなで作業療法士が作業療法士として
クライエントの幸せのためにできることを考えたい.
だからもう一度…
12月9日(日)兵庫医療大学
作業に焦点を当てた実践とは
トップダウンアプローチ
1) トップダウンとは
友利幸之介(神奈川県立保健福祉大学)
2) ADOCを用いたトップダウンの実践
齋藤佑樹(太田熱海病院)
3) トップダウンに基づく上肢機能訓練
竹林 崇(兵庫医科大学病院)
4) 地域こそトップダウン!
原田伸吾(YMCA米子医療福祉専門学校)
少しだけ僕の担当部分の内容を紹介すると,
今回は僕の実際の面接場面を見てもらう予定です.作業療法の説明から実際の面接場面,
目標設定までの一連のプロセスを動画で見てもらいます.
そして「何を考えて」「何を気をつけて」「どのように」作業に焦点を当てた実践を
しているのか?それをお話しようと思います.
興味がある方は,ぜひ御参加ください.
0 件のコメント:
コメントを投稿