20131015

自分の声を聴く





当事者はクライエントのはずなのに
多くのクライエントは意思決定に参加していない


他人が加工すべきでないことを
僕達はあまりにも当たり前に加工している


本来,僕達は他人の生活を加工する権利など持っていない


その謙虚さを全ての行為の前提にしなければ
全ての手段は無自覚の内にクライエントの主体性を奪い続ける


クライエントが僕達と契約をした目的は権利を取り戻すことであって
権利を取り戻す権利があるかを裁かれることではない


だからできるかどうかではなくて
どうすればできるのかを考える


実現できるかどうかではなくて
どうすれば実現できるのかを考える


そのためにはクライエントが声を出すことが必要
クライエントが自分の声を聴くことが必要


リハビリテーションに対する漠然としたイメージの中で
施しを受けることを待っているクライエントが


リハビリテーションの当事者は自分であることを自覚し
目標設定における意思決定に参加することが必要








話しも聞かずに検査結果を睨んで悩む前に
趣味について語ってほしいと面接を恣意的に誘導する前に


僕達が最初に伝えなければならないことは
目標はあなたの声の中にあるということ









2 件のコメント:

  1. はじめまして。いつもブログで、5月の湘南での御講演大変勉強させてもらっています。

    私は現在急性期、回復期の整形患者中心の病院で働いています。現在の職場は2つ目で、在職は1年少しです。
    現状は機能訓練中心で、歩行もADLも自立している患者さんにOTが筋力訓練等行っています。
    私は全職場からずっとOBPを勉強し実践してきおり、周囲からある意味浮いているかもしれません。
    現在の職場も1年が経過し、周囲からも、自分の役割としても臨床教育をはじめました。

    「作業療法士は何をする職種なのか?」という内容をMOHO、ADOC、OBP実践事例紹介等を行っています。

    しかし、OTR達からの反応は「・・・・・」。という、感じです・・・。
    自分自身の発表の下手くそさが大きな要因と思いますが・・・。

    勉強会を実施していて思うことですが、関心相関性理論のように、いくら目の前の人が熱く話していても自分に関心がなければ目の前の事象は単なる「紹介」にしかならないのか?と思ってしまいます。

    正直、周囲のOTR10名以上と温度差を感じてしまっています。


    「患者さんを泣かせたくない」「患者さんを幸せにしたい」「もっと幸せになれすはずなのに・・・」

    そんな思いで憤っています。

    今後自分がどう動けば良いのか分からず、相談相手もおらずの状況で侍さんに聞いて欲しくてメールしました。

    お時間があるときで良いので何かアドバイスをください。

    第一回日本臨床作業療法学会 発表エントリーしました!

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  2. とよさん.コメントありがとうございます.
    とよさんのお気持ちとても良くわかります.
    おそらく,とよさんと同じような境遇のOTが沢山いるのだと思います.
    僕の場合はとても幸運だったと思います.
    上司がOBPをみんなで学ぶことを提案してくれましたし,
    みんなで一緒に学びを進めることができましたから,
    いつも相談したり,ディスカッションする相手がいました.
    でも他職種の理解を得るのはとても苦労しましたね.
    今振り返って感じることは,
    一番効果的なことは,理論や知識の発信に終始するのではなく,
    クライエントの変化を見てもらい,
    また,その変化を生んだプロセスを丁寧に言語化していくことなのだと思います.
    あまり効果的なアドバイスができずに申し訳ありませんが,
    本当に効果のあることは,きっと理解してもらえる日が来ると信じています.
    いつも応援しています.

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