20121008

揺るぎないもの


サイモン・シネックのゴールデンサークルを知っていますか?

革新的な仕事をすることができる組織と,そうでない組織には
それぞれある共通点があるのだそうです.

そしてそれは,このシンプルな図で表すことができるのだそうです.



ただ円が3つ重なったシンプルな図です.
円の中に,Why How What が並んでいるのがわかります.
これは,物事の進め方を表している図なのです.


成功を収めることができない組織を調べてみると,
円の外側から仕事を作っていく傾向があるのだそうです.

反対に,革新的な仕事を成し遂げる組織を調べてみると,
中心から外側に向けて仕事を進めていくという共通点があるのだそうです.

つまり,What→How→Whyの順番ではなくて,
Why→How→Whatの順番で仕事をすすめるということです.




ADOC projectのリーダーである友利さんも
いつも徹底的に「Why」に拘ります.

安易に手段を考えて,見切り発車することをせずに,
「なぜ」やるのか?「何のために」やるのか?を徹底的に話し合います.

だから,ADOC projectは短期間で沢山の仕事をすることができます.
そしていつも目的を見失うこともなく,手段が形骸化することもありません.

友利さん本人が,
「OTが質の高い作業療法ができるようになって,そして多くのクライエントが
幸せになれるもっと良い方法があるなら,ADOCなんていつでも捨ててかまわないよ」

いつもそう言っています.それはいつも「Why」が揺るぎないからです.

実は先日,友利さんにCOPMを開発したチームから,あるメールが届きました.
詳しくは記載しませんが,著作権等についてのメールでした.
友利さんはCOPMチームに対して以下の返事を書きました.



We are always thinking of ways to improve the OT practice in Japan,
based on medical context.
ADOC was developed based on our strong will which promote to
Occupation-based practice.
If I was to speak out without a fear of being mistaken,
I think our will was nurtured from you via the COPM, CMOP, OPPM etc.
We are very respecting for you and your achievements,
and we do not intend to infringe a copyright of COPM.
Moreover, we are not gaining income by ADOC.
The all earnings pass the cost on to administration  of the website
named "Everyone's Rehabilitation-plan"
We want to contribute to promote the Occupation-based practice.
We hope our will get through you and your colleagues.


私たちはOBPの推進に貢献したいと思っている.

私たちは日本の医療ベースのOT実践を改善する方法をいつも考えている.
ADOCはOBPを推進したいという私たちの強い意志に基づいて生まれたものである.
誤解を恐れず言うならば,私たちのこの意志は,
COPM,CMOP,OPPMなどを通してあなたたちに育ててもらったと思っている.

私たちはあなた方の業績に敬意を表するとともに,コピーライトを侵害するつもりもない.
さらに私たちはADOCによって収入を得ていない.全ての収益は”みんなのリハプラン”の運用費に回している.

その気持ちがあなたたちに届きますように...




このメールに対して,COPMチームからの返信…





Thank you so much for your message and for your explanation.
The COPM Team is pleased to hear from you and applaud your efforts to
improve OT practice in Japan and your support of occupational based
practice.


説明とメッセージをありがとう.
COPMチームはあなたたちから(直接)話しを聞くことができて嬉しいし,
あなたたちのOBP(普及)への取り組みや,日本のOT実践を改善しようとする努力を賞賛する.






やはりCOPMチームの方々は,素晴らしい方達でした.
もしもWhatやHowにこだわる方達だったら,きっと何らかの問題が
発生していたと思います.

このメールから,COPMチームの方達がWhyを大切にしてきたことが分かりましたし,
ADOC projectもWhyを大切にしてきたことが分かってもらえたことが
何よりの喜びです.

僕達は,生まれも,育ちも,住んでる場所も,所属する組織も違います.
また,日々行なっている作業も,臨床・学会発表・執筆・研究と様々です.

でもWhyが同じなのです.

















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